かつて貿易自由化の象徴とまで言われた、
海外産の柑橘、通称「オレンジ」。
そのオレンジの中で、ネーブル種やマンダリン種と並び、
メジャーな品種である「バレンシア種」
身の詰まるまるまるとした、まるでボールのような果実をカットすると、
爽やかで清々しい香りと果汁豊富な果肉が現れます。
そのはっきりと明確な感じが、米国の気質を表していたとかいないとか。
この黒船果実の象徴でもある「バレンシアオレンジ」、
日本国内でも栽培が始まりましたが・・
高温多湿な環境の日本には合わず、某病気によって栽培が難しく、
流通するほど作ってはおりません。
そんな「バレンシア」を無農薬栽培で作り上げる、
生産者さんが神奈川におります。
出来上がるバレンシアがこれ。
外皮が柔らかく、水分量豊富な果肉に近いフルーツの無農薬栽培は難しい。
例の無農薬りんごが奇跡と呼ばれるように、かんきつ類も至難の技だそう。
しかも日本の環境になじまないと言われるバレンシアを、
無農薬栽培で作ってしまう。
この凄さ・・伝わりますでしょうか。。
個人的に凄いなあと感心してしまいますが、
肝心な味が良くなければ意味がありません。
では、王道のスマイルカットで頂いてみます。
爽やか~。口にいやらしさが残るのは皆無。
すっと柑橘香が残りつつも、爽やかな気分にさせてくれます。
ちなみにカット面はこんな感じ。
果肉がばっちり詰まっております。
国産且つ無農薬で作られているので、
こんなちょっとお洒落に皮まで使用する紅茶の上に浮かべても、
安心で香ります。
バレンシアオレンジのフレーバーティー。
そのしっかりとした皮を活かして、
果肉を活かしたゼリーなんてのも、これから暑くなってくる時期にgood
冷蔵庫できんきんに冷やして、スプーンですくい上げて食べる。
まるでカリフォルニアの海岸線に生える、防風林の木陰で一息ついているかのような爽やかな気分!
・・・行った事ないですが。
輸入オレンジはコストパフォーマンス抜群ですが、
どうしても防かび剤や防腐剤が気になるところ。
こうして国産のオレンジが味わえる、そんな旬の季節を楽しむ。
なかなか乙なことです。
いっとうものでした。