今までお聞きしたお話の中でこういったものがあります。
「外皮が薄く柔らかいものは虫がつきやすいので無農薬は難しい」
誰に聞いたか覚えておりませんが(山梨の桃の農家さんだった記憶が)、
その当時の常識として語られていたのが印象に残っております。
そして月日は流れ「奇跡のりんご」という本が流行りました。
内容は「りんごの無農薬栽培化」に人生を掛けた男のドラマ。
やはり外皮が薄く柔らかいものを無農薬化にするのは、
奇跡とも呼ばれるほどのことなんだ。
その本の内容が、遠い記憶にあった見聞きした情報と
符合した瞬間でした。
そんな「奇跡」とも呼べる事を、かんきつで起こす方がおります。
神奈川県は小田原のかんきつ。黄金柑をつくる立山農園。
それまでは減農薬栽培として作っておりましたが、
2017シーズンから何と・・
無農薬栽培
で作るようになりました。
篤農家である立山さんは豪放磊落な方。
当時、いとも簡単に無農薬に切り替えたという事が伝わってきたため、
やや拍子抜けした記憶があります。
[奇跡]とも称される事をやり遂げる。
そんな無農薬栽培の黄金柑が旬を迎えました。
いっとうものでした。