「いかの黒づくり」はスルメイカの塩辛にいか墨を加えて漬け込んだもの。
その起源はなんと約300年前にさかのぼります。
江戸の元禄時代(1688~1707徳川綱吉将軍の頃)に
黒袋の墨を加えて作られたのが始まりとされ、
その後、享保年間(1716~1736)に現在流通されている
「いかの黒づくり」が誕生いたしました。
加賀藩主であった前田家が、参勤交代の際に将軍家へ土産物として
献上していたという由緒ある珍味。
富山湾の新湊漁港で水揚げされたスルメイカの歯ごたえに内臓の旨み、
そしていか墨の香りが加わり、複雑ながら調和された味わいが
口の中に広がります。