さつまいも。
漢字では薩摩芋。九州鹿児島の旧地名、薩摩からやってきた野菜です。
もとをたどるとそれは中国から始まり、当時の琉球王国に伝わり、
そこから鹿児島の種子島に伝わったとされております。
これがおよそ300年前のお話。
当時伝わった「さつまいも」の原種に近いとされているのが、
鹿児島で作られている「安納芋(あんのういも)」
薄ピンクの外皮を持ち、丸くゴツゴツとした見栄えの芋で、
濃厚な甘さを持ちます。
切るとカロテン由来のオレンジ色の果肉が顔を出し、
でんぷん質が表面に浮き上ってきます。
安納芋はショ糖が多く含まれており、この成分が水によって分解され、
ブドウ糖と果糖に変化いたします。
つまり加熱して果肉に内包されている水分と反応して、
ショ糖の甘さが味覚へと直接的に伝わるようになり、
高糖度を感じるようになるのです。
・・・
300年前、伝わってきた当時は農薬や化学肥料など無かったでしょうから、
無農薬有機栽培で作っていた事になります。
有機栽培の安納芋。
これが300年前の味に近いのでは?
勝手にそう思い、昔に想いを馳せて食べられます。
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